SBISLの読み間違いは、低利回りだけれども安全かつ信頼できるファンドなら募集額が多くても十分に勝算があると考えたところ。
利回りより、安全かつ信頼できるファンドを希望している層が、相応数いると考えたのが敗因です。
そもそもソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングにおいて、延滞やデフォルトのリスクを踏まえると低利回りのファンドには、需要が小さいということまで気が向かなかったということ。
それは、SBISLの信頼度があっても1~2億円の需要しかなかった。
そういうことだと判断しています。
「SBISLメガソーラーブリリアントローンファンド1号」の募集設定ミスは1点だけ。
募集額が多すぎた!
7.5億円ではなく、1~2億円程度の募集であったなら即日と言わないまでも十分満額に達したのではないかと。
例えば1.5億円を5ヶ月連続毎月募集して7.5億円を集めようとしたなら、問題なくいけたのではないかと。
その際、運用期間を1月づつ減らしていけばいい。運用メインでのファンドなら、そのような募集でも十分ではないかと思う次第。
安全かつ信頼できるファンドを希望している層が思いの外少ないのは、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングに高利回りを期待している層が多いため。
未だ法整備が十分とは言えないような投資手法をして、リスクを加味して考えるなら、相対的に低利回りのファンドに興味を持ちえない層が多いということでもあります。
安全性やら信頼性などを大事だと言うなら、相対的に低利回りのファンドでも投資をするべきだと。
結局、ファンドの内容を見ず、利回りの高さだけでファンドを選択している層が、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの投資者には非常に多いということでしかないのだと思います。
高々上場している、また上場会社の子会社が募集しているという甘い考えで安全性や信頼性を考えている人が少なくないのだと思います。
※個別株投資で東証一部上場会社が倒産して、ほぼ全損(株価2円まで下がった時点で売却。50万円近くが2000円になりました)。そういう体験をして上場会社だからと、それだけで安心する人の考えは甘いと思う次第。まして、ジャスダックやマザーズなら言うまでもなく…
人は一度レベルの高いところに行くと、それを下げることが難しいという面があります。
不味いけれども安い食事があったとして、それを毎日続けるは、それしかないという面から継続できると思います。
それが、レベルを上げた食事を暫し続けた際、元の不味いけれども安い食事に戻れるか?
大抵の人は、難しい。少しくらいの価格差なら、特にです。それが固定費増大につながろうとも…
例として食事を上げましたが、これはソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングという投資手法でも同様と。
10%やそれ以上のファンドは怪しい。延滞やデフォルトを考えたら投資をしない方が良さそうだ。
と思うことはあっても、
安全性や信頼性を考えた結果、FundsのアイフルファンドやSBISLのメガソーラーブリリアントまで低利回りを選択しようという考えに至らない。
そこは、5%~7%なら、延滞やデフォルトが多く発生したファンドより安全だろうし、信頼できるだろうと。
利回りだけでしか見えていない。
事実、maneoやmaneoファミリーで延滞が発生したファンドは、必ずしも高利回りではありません。確かに高利回りが多かったですが。
※maneoの川崎ファンドは、5.2~6.2%のファンドでした。このファンドは評価ががばがばで、多くを毀損するのではないかと考えています。
今更、3%やそれ以下のファンドに申し込みをしたくないと思っている層は多い。
ですが、定期預金や普通預金のような限り無く金利が0%の金融商品に比べれば十分に大きいということを意図的に追いやっているとしか思えません。
安全性や信頼性より、利回りだけを重要視している。そういう人が多く集まるのが、ソーシャルレンディングであり、不動産クラウドファンディングである。
世間一般からあんな高利回りで延滞やデフォルト起こすなんて当たり前で、どんなに損をしようが自業自得だろう?と思われるのは避けられようがない事実なんだと思います。
私としては、あからさまな詐欺的な募集をしていたみんクレやラキバンは、違うのだ!と声高に言いたいと思いますが、世間はそう見てくれないでしょうね。
ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングは、特にソーシャルレンディングは、法整備がないことに悪徳業者が多く、延滞やデフォルトにつながっている事実があるかと。
不動産クラウドファンディングは、今の所大きな問題発生していませんが、それだって暗黙的に信頼するべき話でもありません。
個々別々にファンドの内容を吟味した上で、その利回りの妥当性を評価し、そして投資活動に繋げる。
そういうことが必要かと思う次第です。第一判断としての事業者の信頼性は意識するにしてもです。
クドいくらい繰り返しますが、法が整っていないソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングなんてものは、小さくないリスクがあることを理解した上で投資をする必要があるということです。
ですので余剰資金があったとしても、それが老後の生活費だったり、子供の学費だったりと本当に必要な資金を回してはいけない。
利回りに釣られて必要以上の大きな資金を投入した結果、延滞やデフォルトに巻き込まれて人生が狂ってしまった・・・
それじゃ駄目でしょうということです。
ただ、それなりに安全性が高く、信頼できそうな事業者なら、問題ないといった簡易的な判断もありだと思います。
匿名化解除の話は出てきましたが、それだって案件の所在地や事業者が明確になるだけの話しであり、その収益性や事業として成り立つかどうかなどは、別途判断が必要です。
それらを端折って、大丈夫だと思っている事業者だから!というのは、それはそれでありだと。
個別株で失敗した話は上にも書きましたが、30年近く昔は四季報や証券マンくらいしか聞く手段はありませんでした。
ですが今は、良くも悪くもネット社会で、多種多様な情報を氾濫しています。その中から判断に耐えうる情報を収集し、投資判断につなげていくのは、簡単ではありません。
それは、どんな投資手法でも大なり小なりある問題だと思っています。
更に言うなら、投資のプロだからといって常に利益を上げている訳でもありません。
プロでも駄目なのに、一般投資家が大丈夫な訳でもないし、そこまで投資活動に時間が取れないというなら、上記程度の安心できる事業者だからという判断基準が間違っているとも思えません。
時間をかけて調査や判断したところで、成功に必ずしも繋がらないところが、痒いところ。
そして、投資が三度の飯より好きなら、なおさらです 苦笑。
ある程度割り切った判断の元、投資を行うのも間違いと思っていません。
最後に
利回りしか見ていない投資家が多い限り、ある程度安心できる事業者の安全かつ信頼できる低利回りのファンドでも需要はそこまで大きくない。
今現在信頼が高いと言われているSBSILをしても、3%の利回りでは1~2億円くらいしか集まらない。
SBISLの募集設定ミスは、募集額だけと言えるかと思う次第です。
投資中毒者なら・・・
上記の判断を完全無視して、全額投資じゃ!ということでいいと思います。
破綻する可能性の裏で、大きく利益を出す可能性にかける!まるでFXのハイレバ状態!
ロマンがありますよね?え?ないです?爆
【今日の1枚】
折りたたみ自転車(ブロンプトン)の輪行バック。かるが~るという可愛い名前がついています。
この輪行バックには、その折りたたみ方が記載されているのですが、袋の大きさもギリギリでなかなか上手く入ってくれません。
空気を限りなく出して、ぐるぐると圧縮しながら格納する。
面倒だ!、そのままリュックサックに入れてしまえと、二度と専用の小さい袋に入れていません 笑
かるが~る、軽いのは確か。ですが、自転車が重いのですよ。。。12kgくらいだったかな。
駅構内で転がしていけるような車輪が欲しい。12kgを担ぐと肩に食い込むのなんの・・・500mくらい歩くのが限度です。
自転車、ご存知の通り、10kg前後を境に100g単位で重さを軽くするのに莫大な資金がかかります。
毎日担ぐものでもないし・・・と、諦めています。
ちなみにブロンプトン、チタンの型もあります。値段はお察し・・・
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- 2019/03/19(火) 20:01:49|
- ソーシャルレンディングのお話
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