投資における分散投資の有用性は、大きく儲かることがない代わりに、全部まとめてデフォルトするといったことがない点。
よく、「卵は1つの籠にもるな」という相場の格言がありますが、それは同じ籠に全部入れてしまった場合、その1つの籠を落とした場合に全部の卵が割れてしまうから。
複数の籠に入れておけば1つの籠を落としても、その被害の割合は少ないということです。
さて、分散投資というと、世界各国の市場に、それも市場全体に投資をするといったことがあります。
投資信託やETFなど、そのような市場と連携した金融商品は多くあり、また低コストで金融機関が争っています。
私は大嫌いなので見向きもしませんが、世界的な恐慌のようなものでも発生しない限り、また市場は長く見る限り右肩上がりであるということを信奉しているなら、それこそ非常に有意義な投資手法でしょう。
何も考えず、ただただコストの安い世界に大きく分散投資されている投資信託やETFに投資をすればいい。
つみたてNISAやiDeCoなどは、それらの金融商品をサポートしていることが多く、また税制面で優遇もされています。
上記、つみたてNISAやiDeCoの限度額を超えていないのなら、そして投資に労力を費やしたくないのであれば、つみたてNISAとiDeCoだけをやるだけで十分だと思います。
ですが、そこまで大きく儲けはでません。平均的な結果となるのが分散投資です。
また、いくら大きく分散投資していようが、市場全体が低迷すると、その影響を受けて下がることもあります。元本保証がない金融商品ですから、さすがにそれくらいの覚悟はしておいたほうがいいでしょう。
さて、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングですが、これまったくといっていいほど分散されていません。
ソーシャルレンディングにしても、不動産クラウドファンディングにしても、個別の案件たる事業だったり不動産だったりに投資していることになります。
その事業がうまくいかなかったりすれば、すぐに延滞やデフォルトです。
ミドルリスク・ミドルリターンという人はいますが、投資先の匿名化もあって、ハイリスク・ミドルリターンくらいじゃないかな?と思っています ※または、ミドルリスク・ローリターン。
去年のmaneoおよびmaneoファミリー、またみんクレやラキバンといった延滞やデフォルトの問題を考えると、延滞もデフォルトもなき時代は、とうの昔に過ぎ去ってしまったというのが私の感想です。
分散投資が大事!というなら、集中投資たるソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングを本当に投資していいの?ということを今一度考えた方がいいと思われます。
最後に勝つのは誰だ?
そんなもの最後の時点にならなければ確固たることは言えないと思います。
ですが、過去の市場の動き等を考えるなら、コストの低い分散投資を行っている金融商品をして、何があっても毎月積み立てるといった行動が合理的なのではないかな?と思うところでいます。
最後に。
分散投資の有用性を語る時、その人の選択肢にソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングは存在し得ないと思っています。
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- 2019/01/21(月) 19:26:04|
- ソーシャルレンディングのお話
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| コメント:2
ガイアに不用意に集中投資した結果、今の惨状があるようにも感じますが。
- 2019/01/21(月) 23:18:59 |
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- 投資家Z #-
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> 投資家Z さん
ガイアファンディングの結果(実際にはmaneoのガイアファンディングセレクト)は、そのとおりですが、それを踏まえても集中投資が良いと考えています。
集中投資を否定するなら、記事にもあるようにソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングに投資は行うべきではない、逆に言うなら集中投資を良しとした結果が今の状況ということです。
maneoを過信したのだと考えています。
業界一位が募集しているファンドにおいて、それがmaneoファミリーのファンであったとしても、延滞もデフォルトもなかろうと当時は考えたいたため。
ソーシャルレンディング初めて半年くらいしてmaneoによるmaneoファミリーのファンドへの申込みは行わないようにしましたが、こればかりは後の祭りでした。
まぁ、ちょっとお高いですが、勉強代ということなんだと考えています。
失敗からの復活をお楽しみください^^;;
- 2019/01/21(月) 23:37:59 |
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- けむけむ #-
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