リスクを回避するためのコストがどこまで高いかわかりません。
ですが、証券もそうですし、FXも同じですが、分別保管をしてお客様からお預かりした顧客資産に対し、自己の固有財産と区分して管理することが義務付けられています。
●日産証券 より
「分別保管について(金融商品取引)」上記リンクの信託保全についてというところにその仕組みが記載されています。
ソーシャルレンディングの場合、この信託保全がされていない会社が殆どではないでしょうか。
先日、SBISLにおいて分配用口座が廃止されました。
これは、行政からの意向に従ってなのでしょうが、もし事業者が倒産してしまったときに、客の資産が債権とならぬよう客に返却してしまおうということなんでしょう。
デポジット口座に入金する仕組みは、実際に投資をしている資金でもないにも関わらず、事業者の倒産によって戻ってこなくなる可能性は少々問題と思っています。まだまだ新しい事業者は多く、そして基盤も強くないことを考えるのなら、倒産もあり得るでしょう。また不誠実な事業者をして、顧客の資金を使いまわす可能性だって0ではありません。こんなもの過去の証券会社やFX事業者などでもあった話です。
そして、信託保全をして、分離ということに。それができないのなら、デポジット口座なんてなくして返却するべき!というのが行政の認識なのかなと考えています。
では、現在多くのソーシャルレンディングの事業者が信託保全をしないのはなぜか?
それはコストの問題なのか?
それとも、仕組み上難しいのか?
私は現在その答えを知りません。メールなり電話なり、そしてセミナーなりでちょっと確認してみたいですね。
もし、事業者が信託保全をして、デポジット口座維持費がかかるというのなら、それはそれでいいのでは?と思っています。
新しいソーシャルレンディングの事業者をして、その経営状況を完全に見通せない今、数千万とか1億円を超すような資金を入れるにはあまりにリスクが大きいと感じているためです(1億円なんてもってませんが 笑。
ここまで書いておきながら、私はデポジット口座の方がいいと考えています。
そのソーシャルレンディングの事業者に資金を入れることで、囲い込みされようが、率先的にファンドに投資ができるためです。
例えば100万円をデポジット口座に入れておけば、その100万円の範囲内でファンドに投資できます。
逆に言うなら、デポジット口座に資金を入れていなければ、投資ができないことを意味します。
何がいいたいかと言うと、SBISLのように口座が廃止されてしまうと、新しい魅力あるファンドが出たときに皆が皆、HPにアクセスしてそして投資ができないまま終わってしまうということがあるから。年末からでしょうか、今現在SBISLがファンドの開始時刻に繋がらない問題がまさにそれです。
最初に資金をデポジット口座に入れているんだから、それくらいの、いや大きなメリットがあってもいいと思うから。
本当言うなら、SBISLが信託保全をして、資金が分離保管されているなら問題にならないのですが。
たぶん、これからも毎年何社かソーシャルレンディングの事業者が作られるかと思います。
ただ、後発になればなるほど利回りがよいとか、リスクが高いファンドをして、無理無謀なものもでてくるのではないかと予想しています。そして、最悪は資金が集まらないなどで、赤字が続き、そして倒産。
その際、投資に回している以外のデポジット口座にある資金はどうなる???
これは、ソーシャルレンディングの事業者各社が、または全体をして、もう少し考えてほしいところです。
行政側からは、そのような形にという希望があるようです。
先日のセミナーでもmaneoの方が言っていました。
誰も得をしない!と言われておりましたが、半分そうと思う反面、じゃ事業者が倒産したときのリスクを組合員たる投資家が負うべきなのか?という観点からは、ちょっと違うのではなかろうか?と思うところです。
投資先のファンドが失敗して資金が戻らないというのは、投資ですもの、当たり前です。
ですが、デポジット口座にある投資する前の資金が事業者倒産によって戻ってこなくなる可能性は・・・
あるべきコストはかけた上で、そう信託保全の仕組みがソーシャルレンディングにも広がるといいなと思う次第です。
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- 2018/02/09(金) 20:22:17|
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