投資歴20数年、個別株や投資信託、iDeCoなどに投資をしてきました。既に止めてしまった投資手法もあれば、現在進行形で行っている投資もあります。
去年の秋から始めていますので、そろそろ1年近く経ちます。
その私がソーシャルレンディングを始めたのは以下の理由から。
1)未来の資産を計算しやすい
2)利回りが大きい
3)デフォルトや遅延が発生しなければ資産が下がることがない
の3点。
個別株や投資信託の場合、日々株価や基準価額が変わりますので、来月や来年といった時点でどれほど資産は増減するかが不確定です。ソーシャルレンディングの場合、早期償還はあれど、デフォルトや遅延が発生しなければ比較的簡単です。そもそも、ソーシャルレンディング事業者から運用予定表が提示されますから。翌月は分配金いくら、翌々月はいくらといった感じで返済完了の年月まで。ですので、来月のソーシャルレンディングの分配金合計はいくら、元本はいくらといったこともちょっとExcelシートなどでまとめれば簡単にできます。
これが今まで投資していた手法とは違い面白いと思ったのが1点目です。
次に利回り。
利回り5%は、かなり大変です。
個別株や投資信託での投資で思ったのは、あのアベノミクスに乗れたからこそ、利回り5%なんて簡単に見えますが、毎年コンスタントに上がる投資先を選ぶのは本当に難しいということ。よく、金融機関、それは証券会社でもソーシャルレンディング事業者でもいいのですが、年利5%で20年で資産が2倍以上になるとか、シミュレーション結果を提示していたりします。
私に言わせれば、捕らぬ狸の皮算用以外の何もでもなく、そもそも元本保証のない投資なんてものは、上がる年もあれば下がる年もありコンスタントに5%なんて無理としか言いようがないと。
結局、デフォルトや遅延が発生しなければ、概ねそれがソーシャルレンディングではできるのではないか?というのが、非常に資産形成の予定にマッチし、面白いと思ったのが2点目です。
最後にデフォルトと遅延の話。
元本保証ではないとはいえ、多くのソーシャルレンディング事業者ではデフォルトがないことを謳っていました。
今でこそ遅延やデフォルトがまるで当たり前の如く発生していますが、去年の秋ごろではほとんどありませんでした(みんクレはどうだったかな?)。多くのソーシャルレンディング事業者がデフォルトがないという謳い文句にホイホイとつられた投資家が通りますよ?という感じです。デフォルトと遅延がなく、そして利回りは5%以上が大半で、下手すると10%やそれ以上のファンドもあるということで、これは結構おいしい投資先だと思ったのが3点目です。
結局、あまり詳しくもなく、そもそも法整備も整っていない投資先に対して、利回りの高さとボラティリティ高さに嫌気が差していたところに見つけた投資先に飛びついたということです。
言葉が非常に悪いと思いますが、ソーシャルレンディングへ投資を行っている個人投資家たちでメインにソーシャルレンディングを持ってきている人の大半は利回りの高さが目当てじゃないかな?と思っています。
投資歴が10年以上でそれなりに投資にのめり込んでいるなら、ETFや投資信託は知らないはずはないと思っています。
それなら、NISAやつみたてNISAを知らないこともあり得ないと思っています。
NISAは非常に微妙な投資手法で、さらにつみたてNISAは、すぐに止めちまえ!と思っているくらい嫌いな投資手法です。
これらは金融庁が推し進めている投資手法で、特につみたてNISAは投資先のファンドをかなり限定して行わせている投資手法です。
私は、自分で投資先を選べない、そもそも金額が小さすぎてやりたいことができないつみたてNISAが蛇蝎が如く嫌っていますが、これ、投資初心者にはよくできている仕組みだと思っています。投資先は、最初から低コスト(信託報酬)で分散投資がされており、リーマンショック級の暴落が多発でもしないならまず間違いなく儲かる投資手法だと思っているからです。
上記のようなつみたてNISAで購入できる投資信託や大きく分散されたETFなど、概ね3~5%くらいで運用できそうなファンドがあり、それが結構知れ渡っているにもかかわらず、なぜソーシャルレンディングを行うのか?
利回り高いからこれ以上の理由あります?
最後に1つ。
SBISLでは、利回り6.0~7.0%のオーダーメード型ファンドとは別に不動産担保ローン事業者ファンドがあります。このファンドは、予定利回りが3.2~4.7%のファンドです。前者のオーダーメード型ファンドは、今月はともかく先月までは多くの人がクリック合戦をしていました。ですが、後者のファンドはそんなものは発生していません。たまにロールオーバーが発生することもあるということを聞いたことがありましたが、概ね投資したければ投資ができるということです。
なぜそうなるのか?それが結論だと思っています。
無くなっても困らない余剰資金です。大失敗して多くの資産を棄損したら、、、残念だけれども定年まで働きますか?という覚悟でソーシャルレンディングに投資をしています。
~~ おまけ ~~
個別株は超下手くそです。一部上場会社に投資をして、その企業が上場廃止となり、株が本当に紙切れになったことがあります(約50万円⇒2000円くらい?笑)。その時に思ったのは、例え上場会社だろうが、一寸先は闇。そもそも、危ないという予兆が読み切れたのか?と。無理無理というのが当時の、そして今の私の考えです。
なので、ソーシャルレンディング事業者に関しても、ある程度バックがしっかりしている、顧客に対する説明が納得できるレベルというところくらいまでしか判断していません。どうせ、いろいろ調べたところで、調べきれるものでもなく。調べきったと思っていても間違っていたということも当たり前のようにあり得るため。
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- 2018/09/26(水) 20:41:13|
- ソーシャルレンディングのお話
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| コメント:4
私の場合は「見た目の値動きがない」+「将来の収入が計算しやすいインカムゲイン投資」+「10万円程度の少額単位&最大数年単位の投資期間」という条件を満たすのがSLしかありませんでしたので、SLを選びました。
もちろん、高利回りに一本釣りされたという側面はかなり大きいですし、否定もしません。
つみたてNISAについてはそれほど否定派ではないので、ぼちぼち貯金代わりに初めてもいいかな、と思っています。もっとも、楽天証券で始まるポイント還元の付いた積み立て投信の方が魅力的ですが。
大失敗して多くの資産を毀損したら? という答えも私と同じです。仕事が嫌いなのではないので、もしそうなればリタイアを伸ばすだけだと思っています。ただ、リタイア後に大幅な毀損はさすがに怖いので、めでたく仕事から卒業した場合は少しSLの比率は落とすことになると考えています。
- 2018/09/27(木) 10:33:31 |
- URL |
- SALLOW #-
- [ 編集 ]
> SALLOW さん
できれば、デフォルトや遅延に巻き込まれることなく、早期リタイアはしてみたいところです。
私の場合、リタイア後にソーシャルレンディングの比率を下げるにしてもどこまで下げるべきか?というところをまだ決めていません。
現在の額と比率がかなり大きいので、半分?それとも10分の1くらい?。まだリタイアを考えている訳でもありませんため、もう少し本気にリタイアすることになったら改めて考えようと。
ソーシャルレンディングは、早くソーシャルレンディングに見合った法整備が整って欲しいと思っています。それで問題が全て解決することはなくとも、怪しい最初から詐欺っぽいことする事業者が参入できなくなるため。金融庁は、もう少し仕事が早くてもいいんじゃないかな?と思っているところです。
- 2018/09/27(木) 19:12:04 |
- URL |
- けむけむ #RaJW5m0Q
- [ 編集 ]
僕の場合は最初ラップファンドとソーシャルレンディングの二刀流(流行り言葉、笑)で
始めたんですが、
ラップファンドが笑えるぐらいのヘタレ具合でして(笑)・・
対してソーシャルレンディングは、しっかり分配金を出してきたので。
投資信託の類は、やはり始めるときがとても大事で、世の中が恐慌だの、数十年ぶりの株価下落だの、っていうときに
始められれば良いのでしょうが、株価が高水準になってるときは意味ないということを学びました。
もっとAIを駆使してアクティブに運営してくれるもの、と思ってましたが。
SBIの不動産担保ローンの3,2~4.7%、2,3口持ってます・・良いんですけど、早期償還がけっこう早くて(笑)
それだけ安全ですけど。
- 2018/09/28(金) 08:16:45 |
- URL |
- mffactory02 #.zJWOA/2
- [ 編集 ]
> mffactory02 さん
底で購入するのは、本当に勇気が要ります。
リーマンショック後に多くを投入できた人は、先見の明があるんでしょう。
私はそこまでは無理でした。なにせリーマンショックに被弾して、何もできない状況でしたし。
早期償還は、なかなか投資効率を考えると微妙な点もありますが、それでも、延期になるよりよっぽどよく。
戻ってきたら、また投資すればいいじゃないか~くらいで考えています。
- 2018/09/28(金) 20:47:19 |
- URL |
- けむけむ #RaJW5m0Q
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