投資活動をしていると、その金融税制について詳しくならざるを得ないと感じることがあります。
自分が投資を本格的にやり始めてからでも、
・投資の税率10% (軽減税率。平成25年末まで)
・投資の税率に復興特別所得税が加わる (平成25年から)
・投資の税率20.315%、NISA始まる (平成26年から)
・来年から新NISA
といろいろと変わってきました(たぶん、税率や時期の間違いないはず)。
一番上の10%時代が多分一番よかったのではありますが、これってアベノミクスの恩恵を受ける前ですからね。
アベノミクスで大きな利益を得た金融商品を売却したとき、その税の大きさにはげんなりしたものです。
さて、先日FIREと政治の話を書きました。
国政選挙の時、各候補者や政党は、金融税制について言及することがあります。
自分の場合、金融税制を悪くする方向で提示してくる政党や候補者には、他の政策がよっぽど良くない限り入れるつもりがありません。
まぁ、金融税制だけで決める訳でもありません。とはいえ、その比重は大きくしています。
今の政治を見ていると、増税ばかりで、減税や景気がよくなる話が少ないと感じています。
最近のインフレを見ていると、特にそう思う次第。
だからこそ、どうせ自分の1票なんて役立たないと思うことなく、少しでもまともと思われる候補者や政党に投票する。
それくらいしかできない歯がゆさはありますが、民主主義なんてそんなものと。
FIREをして生活をしていると、特に大きな買い物をしない限り、インフレによる影響はそこまで大きくないし、制御できるものと考えています。
例えば、食費が上がったと感じるなら、事実そうですが、自炊比率を上げたり、外食するにしても比較的安価なところに行くなど。
まぁ、そこまでしなくても!と思いますが、一事が万事です。
そういう心がけが必要という話。
今のところ、金融税制で思うことがあるとするなら、
・NISAは分かりづらい(少なくとも初心者に勧めるには仕組みが理解しきれないのでは?)
・昔の軽減税率の10%の頃のような仕組みで良かったのでは?
・若年層や家族持ちの資産がない層を富ませる為に、金融税制自体もそれを考慮するべきでは?
1番目は勉強せい!って話で終わりそう。自分らのように既にNISAをしている人や金融リテラシーが高い人ならいいのですが。
今まで投資らしい投資をしてこなかった層には、ハードルは高いと思うのですよ。
だから2番目のような、一律10%といった誰もが簡単に分かる仕組みがいいだろうと。
最後の3番目については、証券税制って資産の有無や家族構成など全然関係なく一律であるということに問題がないか?と。
別に若年層や家族持ちが金持ちになったからといって、その額は大きくもなかろうて。
この層を豊かにすることこそ、将来に繋がるのではなかろうか?と思う。
まぁ、自分は当然対象外ですし、FAT FIREしている時点で対象になる訳もありません。
今の金融税制がいいとはこれっぽっちも思えませんが、資産持ちとしては便利。
もし、金融税制がどこぞの国のように累進課税に改悪されるリスクを思えば、安易に変えろとも言いづらい。
便利に自分の都合が良いように金融税制と付き合っていくしかないですし、
また、選挙のときは候補者や政党が金融税制についてどのような考えでいるかを
考慮した上で投票したいものです。
●おまけ
楽天証券で取引した課税額を見るに、今までの源泉徴収税額の合計は約1200万円です。
そのうち軽減税率があった頃に支払った額は、100万円ちょっと。
約1100万円が現在と同じ20.315%の税率で税金を支払ってますから、もし軽減税率が継続してたなら半分の550万円は手持ちにあったことに。
NISAなんてどうでもよくなる、そんな良き軽減税率の時代は10年近く前に終わってしまったという話。
●今日の1枚
鳥貴族の夏の期間限定メニューより、”釜揚げしらすの温玉シーザーサラダ”。
鳥貴族は、一律360円なので注文品数で値段が確定します。
なので、ちょっと軽く食べに行こうかな?と思った時に行くお店。
期間限定メニューのうち、このシーザーサラダを頼んでいなかったので注文してみました。
結構美味しかった。
残念なことに夏も終わりなので、次の秋の期間限定メニューになっちゃう(9月7日から)。
なお、秋の期間限定メニューでは、”国産長芋の唐揚とたまごタルタル”が美味しそう。
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- 2023/09/06(水) 00:27:55|
- FIRE(経済的自立による早期リタイア)
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| コメント:6
1.金融課税は30%になりますかね?
2.来年の新ニーサで投資初心者は高配当に吊られ株価を高い所で買ってしまう恐れがありますよね?
3.不動産クラウドファンディングにも投資されてますよね?不動産クラウドファンディングの分配金にニーサが使えたら面白いです
- 2023/09/06(水) 05:53:15 |
- URL |
- たっちん #-
- [ 編集 ]
けむけむさん
こんにちわ
巷ではNISAが行き渡ったらNISA以外の株や債券の売買での増税が想定されてます。
私の場合は海外債権になのでNISAの対象にはなりません。
にも関わらず増税されたら怒りまくりますね。
海外のETFも10%取られますから、確定申告すれば取り戻せますが、所得が増え国民健康保険代が上がり還付分が吹っ飛ぶ構造となってます。
じゃ国内ならばいいじゃんとなりますが国内は為替ヘッジありしかなく、これも使えねえ!と思いましたね。
為替ヘッジなしのETFがあれば即買いなんですが、日本人は為替ヘッジありが好きな民族なのでしょうか?
円安だとヘッジ有りは笑うしかないです。
日本株はいずれにせよ、ソロソロ限界と思うこの頃ですね。
- 2023/09/06(水) 07:53:25 |
- URL |
- あっちゃん #HfMzn2gY
- [ 編集 ]
> たっちん さん
1.たぶん証券税制の税率UPは、話にあがるたびに潰れると思う。
ただ、未だ投資はギャンブルとか、金持ち優遇とか思っている金融リテラシーがない国会議員に対して、増税大好き財務省が口八丁で言い、実現するリスクは常に残りそう。
2.これは、新NISA限定の話ではなく。単純に始めての投資ということで知識の無い人が銀行員や証券マンに勧められる金融商品(コスト高)を買いそう。
そこに市場が高騰して高い株価であるという認識は、なさそう。
3.ソーシャルレンディングにしても、不動産クラウドファンディングにしても、まずは税制として申告分離課税にならないと。
NISAで使えるようになる前にそれができませんとね。業界の動きは鈍そうだし、やる気があるとも思えません。
FXなどと比べると、市場が小さいから無視されてこのままになりそうです。
- 2023/09/06(水) 18:52:55 |
- URL |
- けむけむ #RaJW5m0Q
- [ 編集 ]
> あっちゃん さん
増税大好き財務省がいて、金融知識がない国会議員がいる時点で、増税の話は常に出てくるでしょうね。
金持ち優遇許すまじ!って思っている議員は未だいそうなだけに。
- 2023/09/06(水) 18:54:31 |
- URL |
- けむけむ #RaJW5m0Q
- [ 編集 ]
1 いくらあればセミリタイア可能ですか?
45歳妻子持ちで妻42歳、14歳、11歳です。幸いにも親と同居で家のローンなしです。
資産5300万くらいあります。
2 今は持ち株なしで不動産クラウドファンディングに2500万くらい投資してます。
株式、債権、リートにも投資を回した方がいいのか?
- 2023/09/08(金) 05:24:59 |
- URL |
- たっちん #-
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> たっちん さん
まず大前提として話半分で聞いてください。
責任を持てるような回答はできません。それを踏まえて答えます。
なお、自分はFAT FIREであり完全リタイアに近い状態です。
たっちんさんが言うところのセミリタイアが、”仕事を早期退職しつつ、その後、ある程度簡単な仕事をしてちょっとは所得がある”ということを前提に話を展開します。
1.
子供成人し独立するまでは、セミリタイアはしません。これは、資産の有無に関係なくです。
セミリタイアした状態というのを子供に見せても、また子供も理解しているというのなら別ですが。未成年にそれを期待するのは酷かな。
父さんは、フリーターのような仕事しかしてないと見なされるリスクというのは、小さくないかと。
なので、下のお子さんが大学卒業程度、後10数年はセミリタイアは止めておいた方いい。
自分はシングルなので具体的な事はわかりませんが、教育費もかなりかかると聞いたことがあります。
ふたりとも私立大学までとかなるなら、それだけで大きな額が必要となります。
また、親御さんとの話もです。
親御さんが資産家、または非常に大きな額の年金を貰っているのならともかくそうでないのならお金の問題はリスクになりえます。
極端な例でもないと思いますが、年齢が上がれば要介護の状態となり、場合によっては介護施設に入る場合も想定されます。
そういう場合、本当に大きな費用がかかります。これは友人の実体験の話でもありますが、年金どころか預貯金が吹っ飛ぶくらいのお金がかかることも。
まして、大きな病気や怪我などがあれば、突発的な支出も想定しなければいけなくなります。
配偶者との関係も小さくありません。配偶者がセミリタイアに大いに同意してくれるような人なら別ですが、旦那に押し切られる形でセミリタイアを許容した場合、何か問題があった場合に、即離婚とかそういうリスクすらあります。
2.
投資のお勧め金融商品などについては、言及は控えます。
自分は自己責任の範疇で投資をしています。
これは、大きなお金を溝に捨てるような投資ですら、自己責任の範疇なら何でも許容できることを意味します。
逆に言うなら、どんな手堅い金融商品ですら、元本保証のない投資商品なら損をする可能性がある訳で、それを勧めてたっちんさんが損を出しても責任を負うことはできません。
たっちんさんの資産運用において、責任を持てるのはたっちんだけです。
場末の投資ブログで聞くような話ではないことは理解していただきたい。
- 2023/09/08(金) 07:31:43 |
- URL |
- けむけむ #RaJW5m0Q
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