投資型FIREという言葉が適当かどうか分かりませんが、
FIRE希望者の、投資比率が高い人が陥る問題点について言及していきたいと思います。
※ここで言うFIREは、もう働かない完全FIREを想定しています。
最初に述べますが、この投資型FIREの人の資産の総額が非常に大きい場合は、該当しません。
そうですね、資金面において想定支出の余裕率2倍未満をの人限定の話になるかも。
FIREというくらいですから、早期リタイアです。
想定ケースとして45歳くらいを考えてみましょうか。
45歳ですと、普通に年金を貰えるまで20年。
年間250万円使う世帯なら、5000万円必要になります。
また、年金受給から平均余命までを20年と計算し、年金の不足分が年間100万円なら2000万円が必要となります。
所謂、老後2000万円問題。
さて、上記の例だと合計7000万円。
平均余命以上に生きたり、緊急で想定外の出費などがあることを想定するなら、ある程度の余裕を持たせてFIREしたい。
2倍の例を出すなら7000万円の場合、1.4億円の資金が必要となります。1.5倍程度だと約1億円。
さて、1~1.4億円を保有し、FIREを考えたあなたは、その1~1.4億円をどの様に扱うかを考える必要があります。
1)まったく運用せず、目減りするに任せる
2)3~7割程度を運用し、生活費などは、残りのキャッシュの方から使う
3)ポジションを多く持ち、8~10割の運用を行う。生活費は配当などから
鉄板を叩きまくっても注意しつつ橋をわたるような人、確実に生活することを考えている人には、1がいいでしょう。
実際問題、2倍の余裕率を持ってすれば、想定外の出費があろうとも、何とでもなるでしょうし。
FIREしてまで運用を気にかける必要がなくなるのは、投資において一喜一憂する楽しみはなくなりますが、それはそれでストレスにもならないので。
個人的には、面白みもないので、1を選択することはありえませんでしたが、ありだとは思います。
※定期預金や個人向け国債で運用といったところでしょうか。
先に3について。2は、後で述べます。
まずは、条件外の2倍以上の余裕率がある人について簡単に。
例えば5倍とか10倍とか資産があるなら、投資に全額入れていて、資産が半減したりしても、2.5倍や5倍はある訳です。
半減して、ちょっとやばいと思ったのなら、投資から手を引くなり、割合を減らせばいいだけ。問題になりえません。1や2に移行すればいいだけ。
で、2倍未満の人は、フルポジションに近い状況をして、半減したらどうするか?ということです。
パターンはいくつかあると思います。
FIREを辞め、再び働き始める。日々の生活費を削って、固定費を下げることで凌ぐ。
どちらも、取りたくない選択肢です。
どんな金融商品、例えば、アメリカの各種株価指数や世界に分散させたファンドであろうとも、下がるときは下がる。
別にそのまま待てば、そのうち復活するから大丈夫と思っている人は想像力不足か経験不足で、それを耐えられる人は多くないということを理解していなさすぎ。
自分は耐えられるしというのは簡単ですが、あのリーマンショック時は、耐えられない人が続出したという事実を忘れてはいけない。
なので、3は止めておいた方がいいというのは、甘く。絶対に止めておくべき!というのが持論です。
ちょっとは良いかも?なんて甘っちょろい考えの元で、運用してきたとして、暴落時に精神が保てるか?という話。
最後に2の話。
これまで1や3を読まれているなら、その中庸といった感じの話です。
そして、これが一番現実的なのではないか?と思うところ。
2倍の余裕率なら、7割に該当する資金を運用に回し、半減しても1倍以上の余裕率をキープできます。
1.5倍の余裕率なら、3割に該当する資金を運用に回し、半減しても1倍弱の余裕率をキープできます。
運用は、絶対に儲かる手法ではありません。
なんとかショックとも言われる暴落があれば、半減は極端でも、数割目減りすることも珍しくもありません。
もう完全FIREをして働くつもりがない人において、固定費削減したり、再度働き始めるのを、良しとするかどうか。
それと、予定が狂ったと考えたとき、精神的に不安定にならないか?という面も小さくないかと。
不安に苛まれて、いろいろ削減して生活続けるのが、FIREををして幸せかどうか?という話にも。
若くして、FIREするくらいなら、相応の計画のもと今まで生活してきたでしょうし、運用を通して資産を増やしてきたでしょう。
ですが、今まで働いていた時期と、完全FIREをしている時期とでは、属性が大きく異なります。
そこは認識した上で、どの程度の運用が適しているか?ということを改めて考えるべきなんでしょう。
最後に自分の話て終わろうと思います。
手持ち資金が1億円弱で、借金も皆無だったのと、余裕率2倍くらいはあったので完全FIREを開始しました。
社会人時代の運用と大きな違いもなく、運用比率の高い投資型FIREとして、FIREを開始。
手持ちの計算では、maneoやSBI SLを主体として、運用益以内で生活ができ、寧ろ資産は増える想定でした。
が、蓋を開けてみれば、maneoやmaneoファミリーのファンドは延滞し、SBI SLに至っては不祥事からの事業撤退。
後者こそ、親会社の補填によって元本は戻ってくるも、maneo関係では半分戻れば良い方で、ほぼデフォルトといった事態も。
今まで書いてきましたが、投資先の金融商品が半減することは想定出来ても、全損するとか、1~2割も戻ってこないということを想定できなかったこと、想定しきれなかったことが、想定外であり、また投資型FIREとして致命的だったのだろうと思う次第です。
要するにやりすぎた!
今やり直せることがあるとするなら、2の方法で7割運用をして、手堅い投資先に資金を投入するべきだったと反省。
ま、甘っちょろかったということだけなんだと思います。
反省しても、後悔はしていません。当時の自分も業界1位のmaneoがコケるなら、それは仕方ないと考えてました。
ま、それが間違いだったのは、言うまでもありませんけどね。
さて、無題に長文になってしまって申し訳ない。
簡単にまとめろ!と言われるなら、、、
完全FIREするなら、保有している資金との兼ね合いで投資をするべき!
場合によっては、投資から手を洗うのも!
といったところでしょうか。
●おまけ
インフレについて言及してきませんでしたが、今の日本でどこまでインフレが進むかということを疑問視しています。
インフレが進むと年金生活者が困窮するのは目に見えており、インフレが加速しないような政策をすると考えているから。
もう30年ちかくインフレが無く過ぎています。これからも継続して続くとは思いませんが、だからといって、すぐに変わるとも思えません。
それくらい30年は長かった。長すぎたとも。
●おまけ2
FIREは、5歳区切りで難易度が半減、または倍増すると考えています。
45歳のFIREに比べ、50歳FIREは半分の難易度であり、40歳は2倍の難易度といった感じ。
FIREするには、多くは運用を手助けに資金を増やすと思いますが、この5年という期間は、資産を大きくするには重要といってもいいくらい長い期間です。1億円の資産がある人が、5年前や5年後にどれくらいの資産があるか?と考えてみると分かるかと。
それと、FIRE期間が短くなれば、必要な資金も目減りすることも大きい。
5年を考えてみてください。社会人をして、更なる資金の上乗せができるのと、5年間ただただ消費していくのとでは、その違いは言うまでもないでしょう。
今の50代は、まだまだ健康に若々しく、そしていろいろとできるかと思います。
完全FIREをして、自由気ままに!というのはありますが、40代で行うのは、ハードルは低くもありません。
アラフィフくらいを目処にFIRE希望者は、資金面などを含めて考えていくといいのでは?と思います。
●今日の1枚
フランスパンのブールって知ってます?
丸く直径10数cmくらいの、そんなフランスパンです。
店頭にあったので、それを横に真っ二つにしてもらって、ハンバーガーのバンズのような感じにしてもらいました。
自宅で、ベーコンエッグと作り、きゅうりを挟んで、食べたところ、とっても美味しかったのですが・・・
あ゛~~~、卵の黄身を半熟にしたのが悪かったのか、端から黄身が溢れて悲惨なことに。
そして、口の周りも周辺もべたべた!。もうね。美味しかったけど、反省。
で、リベンジマッチがこの写真です。
トーストにメンチカツ、その上に目玉焼き。
その目玉焼きも半熟気味。
この後、半熟卵を潰し、挟んで食べる前に溢れないように対策!
で、す、が、、、
それをやっている時点で、まな板に黄身が・・・
食べる前に、負けた!
そんな感じに。
ま、美味しかったのでいいんですけどね。
いつものように、トーストにチーズときゅうりくらいのが、自分の料理スキルには合っているのかもしれません。
美味しい以上に食べ易さは重要でした!という話でした。
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- 2022/08/15(月) 07:39:02|
- FIRE(経済的自立による早期リタイア)
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| コメント:2
> あっちゃん さん
自分もソーシャルレンディングがなければ、今頃左団扇だったのだろうと思います。
早くFIREということは、仕事の兼ね合いからなかったでしょうけど、FIREを開始してから、その心の持ちようが変わったとは思います。
FIREを考える前、資産が1億数千万円あったとき、ワンルームマンションを複数保有して、その利益でFIREをと考えたことがあります。
でも、それ、今までの仕事から大家業になっただけで、全然FIREという感じがしなかったので、早い段階から選択肢から消しました。
不動産は、流動性も難しく、やらなくて正解だったのだろうと思っています。
ソーシャルレンディングのブログ村は、アフィリエイトが目的の人が多々見受けられます。
アフィリエイトなんて、どうでもいい!と考えている人のが少なそう。
そういう意味では、絶滅危惧種というのは、当たっているかもしれません。
それこそFIREをしているのですから、何にも気兼ねなく、忖度することもなく、いろいろ発信してナンボという。
面白くないと思ったことをつらつら書いていくくらいでもいいのだと考えています。
- 2022/08/15(月) 13:45:37 |
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