●SBI証券より、以下リンク
「販売金額人気ランキング」
上記は、販売金額人気ランキング(月間)ですが、ランキングに日本株のベアファンドとブルファンドがあってびっくり。
それも、3.8倍や4.3倍といったレバレッジがかかっています。
S&PやNASDAQ、また主要各国の株式に投資するというのは、長期投資を見据えて人気があるのも理解できなくもないのですが。
日本株?それもレバレッジをかけて?!と、思いの外びっくりしてしまいました。
それ、短期売り逃げを想定していますよね?
そして、今の日本株、ドル円相場もそうですが、乱高下している状況をしてレバレッジかけて、勝てます?
トータルリターンを見ると、ブルもベアも相応のマイナスです。
※8位のファンドもナスダックに2倍程度レバレッジをかけたファンドだそうです。
レバレッジをかけると、大きく勝てる場合、その利益は凄いものになります。
ですが、逆に反発すると、涙がでるくらい損失となります。
7月の月間のランキングです。
そんなに7月の日本株の相場は読みやすかったのでしょうか?
自分は、結構相場が読めず、見ているだけで終わりました。
自分が蛇蝎のごとく嫌っている金融庁ですが、その金融庁が勧めている金融商品は、つみたてNISAやiDeCoで購入できる、全世界株式(オールカントリー)のような広く分散した投資先に、コストが安い(信託報酬が低かったり、ノーロード)ファンドです。
ムカつく事に、国民は馬鹿だから、そういうファンドだけ購入して、大きく勝てなくても負けない投資をするように!と上から目線で投資行動を促しています。
これ、自分のような天邪鬼だとムカついたりしますが、これ長期投資をして資産形成を考えるなら、そして資本主義社会において市場は概ね右肩上がりであるということが信じられるのなら、正しい行動だと思います。
くどいですが、その上から目線が鼻につくので、本当にムカつくのですけどね。
さて、このランキングを見ると、金融リテラシーって何?
サテライト投資として、少しの金額をブルベアファンドに入れている人が多く、だからランキングに載っている?
メインは、オールカントリーのファンドに投資をしているので、ギャンブルのような投資をしているように見えているだけで、実際には問題ないのですよ?
ということになりえます?
無いでしょうね。
こういうランキングを見るに、やっぱり投資はギャンブルだと言う考えの元で投資している人も多く。
投資ってギャンブルですか?という質問があったとしたら、、、
投資はやり様によっては、ギャンブルと答えるでしょう。
このランキングを見るに、ギャンブルとして投資(投機)をしている人が少なくない数いるという現実があると。
ギャンブルで何が悪い?
いや、全然悪くない。
だけれども、投資がギャンブルのように使われ、大きく資産を目減りしている人がいるという事実を踏まえるなら、
投資はギャンブルだからやらない!という人の意見は強ち間違いでもないでしょうよ、という感想をば。
おいおい、自称金融リテラシーが高いギャンブラーの事は無視して、金融庁が勧める金融商品だけ積み立てしていればいいだけでは?
たぶん、それが正解なのだと思うけど、、、
ただね、、、
これからの市場が下がっていき、レバレッジをかけていないファンドにおいても、トータルリターンがマイナスになるような状況をして、
オールカントリーだろうが、コストが安かろうが、マイナスになる、そんな状況に陥ったとき、
それでも投資をするべきだ!と、言えるのかどうか?
上記のようなファンドに投資をして、マイナスになったとしても、そのマイナスを受け入れることができる下地が、闇雲に信じている投資家が耐えることができるのか?
甚だ懐疑的です。
それが20年や30年といった長期を見越してホールドできる、そんな投資家ばかりでもありません。
狼狽売りをして、マイナスを確定する層も多くいます。リーマンショック時は、そのような投資家を多く見てきました。
投資はギャンブル?
ギャンブルだよ。
だけど、理解を深めて投資を長期にわたってするのなら、ギャンブルとまでは言い切れない。
投資関係に時間をかけず、愚直に積立し続ける。
オールカントリーでコスト安のファンド。
続けることの難しさ、その投資が正しいと思い込む信念(?)は簡単ではなく。
往々にして、ギャンブルのような投資に手を出す人は、今までもこれからも減らないでしょうと、ランキングを見て思った次第です。
●おまけ
こういうランキングの結果という事実があるから、金融庁が上から目線から、iDecoやつみたてNISAで購入できるファンドを限定しているのですよね。
これSBI証券のようなネット証券ですらこれですから。
対面販売の証券会社や銀行で、客に販売している金融商品を思えば、、、
●おまけ2
日本の金融税制は、どうなの?と常日頃思っています。
老後2000万円問題を解決するには、投資というのを多くの人に理解してもらって、長期に渡って行ってもらい、
最終的に定年時に2000万円をできる仕組みが必要だと思うのですよ。
なので、
・NISAの恒久化
・証券税制のシンプルかつ分かりやすい仕組み
・NISAやiDeCoの枠の増大
くらいは、やってほしい。
今の投資を見ていると、仮想通貨やFXなど、一発逆転ができる金融商品が目立っています。
投資の教育が必要とはこれっぽっちも思っていません。
教育なんて、自分から真面目に取り組もうと思わないなら、効果が薄いから。
1つだけ、”複利”というものを理解させればいい。
教育なんてそれだけでも十分。
そもそも、ちゃんとした教育を今の教員ができるのかも、甚だ疑問でもあります。
●おまけ3
投資なんて不要!
投資しなくても、大きな資産ができるくらいに稼げばいい!という意見もあります。
難易度は高いでしょうけど、それも正解だと思っています。
●おまけ4
FIREをしてから、投資は完全にギャンブルになりました。
別に投資で稼ぐ必要がなくなったから、面白いと思うところに資金を投入するように。
大きな値上がりを期待して、無謀な投資先を選ぶのも
優待狙いで優待株を購入するのも、
値動きが激しい原油といった商品に大きな額を入れるのも、
全部、長期投資をして資産を作るという観点からは、間違っていると言ってもいいくらい。
まぁ、勝てているから悠長に言っていますが、これ逆に大損していたら、ささっと投資から撤退していたかもしれません。
これは、最初から言っていること。最悪0円になっても文句を言う事もない、そんな資金でやっています。
普通はそれをギャンブルと言うかと。
ギャンブルのような投資は、見ているだけが良いかと。
参考にしてやったりしない方がいいのは間違いないかな。
●おまけ5
投資が難しいことの1つに、少しの含み損も許容できない人がいます。
これが投資を難しく、投資活動が広がらない大きな理由の1つではないかと。
自分のリスク許容度がどれくらいで、どこまでの含み損まで耐えられるかは、実際なってみないと分からないこともありますが、
それでも、目安は作っておいた方がいいかと。
割合でも、絶対額でもいい。
それを超えた場合、潔く撤退するのも手だと思います。
※投資のことしか考えられなくなっている場合、リスク許容度を超えている可能性が高い
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- 2022/08/10(水) 21:54:07|
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